こんにちは!Taishiです。
アメリカの大学に留学すると、まず最初にぶつかる大きな壁の一つに「大量のペーパー(エッセイ)」があります。
自分も留学当初、真っ白なWordの画面を前にして、深夜までパソコンに向かっていた一人です。情報収集は勿論ですが、大変なのが文法や単語のチョイス。文法間違いが多いと当然成績に影響します。
そんな時、自分の救世主になってくれたのが「Writing Center(ライティングセンター)」でした。
今回は、ライティングセンターの魅力と活用術を、実体験を交えて詳しくお伝えします。ちなみに利用料は無料で、使いたい放題です!予約が取れれば笑
Table of Contents
ライティングセンターとは?
まず、多くの人が勘違いしがちなのですが、ライティングセンターは単に文法ミスを直してくれる「添削サービス」ではありません。
ライティングセンターの本当の役割は、「対話を通じて、あなたをより良い書き手(Writer)に育てること」です。
アメリカの教育では、文章を書くプロセス(Process Writing)を非常に重視します。そのため、センターにいるチューターは、代わりに文章を書くことはあまりしません。
代わりに、「この段落で一番伝えたいことは何?」「この根拠は、どうして主張を支えていると言える?」といった鋭い質問を投げかけて、思考を整理する手助けをしてくれます。
英語が母国語ではない留学生なら、絶対に行くべき

「英語が完璧じゃないのを露呈するのが恥ずかしい」なんて思う必要はありません。むしろ、留学生こそ真っ先に行くべき場所です。
「アカデミック・ライティング」のルールを学べる
日常会話ができても、大学のレポートで求められる「論理構成」や「引用ルール(APAやMLAスタイルなど)」は別物です。
これらはアメリカ人学生でも苦労するポイント。ライティングセンターでは、学術的な文章の作法を一から丁寧に教えてくれます。
教授の評価ポイントがわかる
チューターの多くは、当然英語が得意な学部生や大学院生です。あと、彼らは同じクラスを取ってた場合、「どうすれば教授から高評価をもらえるか」というコツがよく分かっているケースも。
自分の書いた文章が、読み手にどう伝わっているのかを客観的にフィードバックしてもらえるので、成績アップに直結します。
自分の実例を共有します。複数回レポート提出が求められた、マーケティングのクラスがあった時の話になります。
1回目のペーパーはライティングセンターを使わずに提出して、そのあとライティングセンターを使って提出したら、2グレードも上の評価をつけてもらったことがありました(例: B→A-)。
扱う内容が全く同じレポートでは無いので、完全に比較する事は出来ませんが、フィードバックをチューターの人にもらいながら文章構成を変えていき、それが影響して成績上がったんだろうなと当時思いました。
それ以来、ペーパーの提出があるクラスを受講した時は出来る限りライティングセンターは使うようにしてました。
授業の合間を縫って、しかも10〜18時の間でした予約を取れなかったので、大変でしたが、使う価値はかなりありました。
体験談:最初のセッションの時に感じたこと
最初に利用した時は大学一年生の時。チューターの人はライティングのクラスのティーチングアシスタントをしていた男性の大学院生でした。
「文法がめちゃくちゃだと思うから、直してほしい」と伝えましたが、「文法のチェックは最後にしましょう。まずは、どういう内容を書こうとしているのか教えて。」と言われたのを覚えています。
自分が通っていた大学のライティングセンターは30分間制でしたが、自分の拙い説明を根気強く聞き、「それならこういう表現がいいんじゃない?」とアドバイスをくれながら進んで行きました。
自分の頭の中にある「言いたかったこと」を言語化する手伝いをしてくれる。「ライティングセンターは、単なる添削作業ではなく、思考のプロセスの整理と英語力アップを支援してくれる場所」なんだと気づかされた瞬間でした。
ライティングセンターを上手く活用するコツ
大学によって異なるのでしょうが、一回のセッションで貰える時間はせいぜい30分間ぐらいだと思います。なので、最大限の効果を得るための準備をしましょう。
例えば、ただ書きかけのペーパーを持って行くのでなく、具体的な質問を用意しておくとか。
あと、ライティングセンターは利用者が多いので、予約がすぐに埋まります。特に中間テストや期末テストの時期は、1週間先まで予約が取れないことも。
「課題が出たらすぐに予約を入れる」ぐらいしてもいいかも知れません。
まとめ
「書く」という作業は、単なる宿題ではなく、自分の意見を世界に発信するためのトレーニングです。ライティングセンターは、そのトレーニングを支えてくれる場所です。
自分の意見を伝えるというのをアメリカでは重要視をしている気がします。それが授業中の発言もそうですし、ペーパーの内容も。
授業中、ちゃんとクラスのディスカッションに参加しているかも成績の対象になるクラスもあるぐらいです。
ちなみにですが、アメリカの大学ではちゃんとライティングのクラスがあります。英語が母国語じゃない人用のライティングのクラスもありますし、英語が母国語の人のライティングのクラスも。
あと、留学前の事前準備に関する記事を以前作成したので、良ければ是非。
ライティングの授業で基礎固めはしてくれますが、英語力アップのためや良い成績を取るためにもライティングセンターの活用をとてもおすすめします。
一度行ってみルト、その価値に気づくと思います。皆さんの留学生活が、より豊かで実りあるものになるよう、ぜひライティングセンターの扉を叩いてみてください!
