正に自由の国。アメリカの学校の入学・卒業時期について

アメリカ留学(全般)

こんにちは!Taishiです。

日本では3月になると卒業の時期。4月になると新生活のスタート。

だから、春は出会いと別れのイメージが強いですよね。桜を見ると昔の事を思い出して、なんとなくノスタルジックな気持ちにもなる。

アメリカでは入学した後は初めての生活に慣れるのが大変だったりします。そして、その後は怒涛の勉強づくしの一週間を過ごす事に。

因みに自分がアメリカの大学生をしていた時の一週間の流れを以前纏めているので、こちらも良ければ是非読んでみて下さい。

アメリカでは高校・大学生の大多数が5月に卒業、9月に入学します。ただ、結構柔軟にその時期を調整できたりします。特に、義務教育じゃない大学の方が柔軟性が増します。

今回の記事では、そんなアメリカの学校の入学してから卒業するまでの所に焦点を絞って話をしていきたいと思いますので、最後までお付き合い下さい。

スポンサーリンク

入学の時期や卒業の時期が柔軟

見出しの通りですが、入学の時期や卒業の時期を結構柔軟に調整出来ます。自分が知っている限り、高校〜大学院は対応している所が多かったです。

入学の時期

大学では、合格しても入学の時期を遅らせたり、少し別の事をやってから入学する人とかもいます。ただ、アメリカの高校は義務教育なので、さすがに年齢が高くなってからの入学はあまり聞かないですが。

自分の知っている例で言うと、大学入る前に少し休んで自分を見つめ直す時間にしたりとかいましたね。一年間、旅行に行って休んだりとか。ギャップイヤーと呼ばれてました。

理由を聞いたら、「まだ勉強に向かう心の準備が出来ていない」、「アメリカの大学受験で大分燃え尽き症候群みたいになったから、休みたい」とか話してました。そういう理由で休学するという選択肢があるのか、とびっくりしたのを覚えています。

ギャップ・イヤー(英: gap year)とは、高等学校卒業から大学への入学までのモラトリアムのこと。

英語圏の大学(特に英国の大学)の中には入試から入学までの期間をあえて長く設定して(初夏卒業・秋入学)、その間に大学では得られない経験をすることが推奨されている。

出所: Wikipedia_ギャップ・イヤー

そう言えば、ビジネススクールでは入学の時期は一つしかないイメージですが、コロンビア・ビジネス・スクールは1月入学と9月入学がありました。

卒業の時期

まず高校の卒業に関する話をすると、早めに高校を卒業してしまったり出来ます。大学に関しては、以前お伝えした通り、高校で大学クラスの授業(APクラス)が取れたりするので、大学は勿論早めに卒業出来ます。

そして、大学の卒業は一年間早めるとかだけでなくて、ターム毎に出来ます。つまり、大学卒業に必要な単位が取れ次第、卒業出来るのです。

例えば、半年早く12月に卒業して、その後すぐに働き始める。半年働いた後、卒業式に参加する為に母校に行く。こんな事もよくあります。

自分が通っていた大学では、12月卒業と5月卒業をそれぞれ分けて、今年の卒業生一覧として卒業式で紹介されてました。

自分も大学は12月卒業しました。自宅に卒業証書が郵送されてきて、何とも不思議な気分になったのを覚えています。「校長から手渡しで渡される訳ではないのね」と笑 あまり卒業した実感が湧かなかったし、勿論卒業式には参加しました笑

広告

留年したり、学年をやり直したりするのも入学・卒業時期に違いが出る要因

先ほど共有した話はよく聞く話かもしれません。今回の話は少し珍しいかもしれませんが、アメリカでは敢えて留年する事を選択したり、学年をやり直したりすることもあります。

留年する人

留年する人は、他にやらなきゃいけない・やりたい事が出来たから、一旦勉強を中断する人が多かったです。留年は高校・大学の両方ともした人は聞いた事があります。

例えば、自分の高校時代の友人で、大学在学中にプロ野球選手になって、大学の勉強を中断。プロとして数年過ごした後、自分が通っていた大学に戻って学位を取得した人もいました。

広告

あと、アメリカのNCAAに所属する大学の運動選手は一年間大学の在籍期間を伸ばす事が出来る”Redshirt”という制度を設けています。合計五年間大学に在籍して、4年間試合出れるようになる制度です。

利用する人の背景は様々だと思いますが、怪我して試合に出れないから在籍だけするとか、まだ大学の試合に出る程、体力が無いから鍛える一年にするとか。後者は大学一年生が圧倒的に多いですね。

こういったRedshirtを利用した大学の選手には、”Redshirt~~”という学年で大学のチームのHPでは紹介されます。Redshirt Freshmanみたいに。

このRedshirtを利用する人も結構多いです。あの史上最高のNFLのクウォーターバックと呼ばれているTom Bradyもミシガン大学に所属していた時はRedshirtで最初の一年間を過ごしていたと思います。

学年をやり直す人

あと、学業成績不振の人だけでなく、同じ学年をやり直す人もいます。

このケースで多いのが、アメリカに高校から留学する非英語圏の学生達です。英語力でハンデがあるから、難易度を落として授業を受けて、英語力の向上に注力する一年にしたいとかが目的です。

広告

最後に

今回紹介させて貰った通り、大学の入学や卒業時期は個人の希望に合わせて柔軟に調整出来ます。

だから、同じ大学の同じ学部の卒業生でも年齢差があったりします。10代で卒業する人もいれば、50代の人だっています。

こういうシステムが採用されているので、日本みたいに新卒は25歳までと設けている会社はあまりありません。例えば、30歳で大学卒業して、新卒社員として働く人だっています。ただ、実力社会なので、何歳だろうと会社に貢献出来ていないと見なされると人員整理の対象になります。

広告

これは自分の勝手な推測ですが、日本は終身雇用の会社が今まで多かったから、採用する時にちゃんと基準を設けて入社する人を選んでいるのかもしません。

厳しく人選をして、そして、その人達に同じ会社で長く勤め上げて貰いたいと思ってたのかも。アメリカでは、同じ会社にずっといるという話の方が珍しいですから、採用する時の基準が異なっても不思議ではないですね。

いかがでしたでしょうか。今回はここら辺とさせて頂きます。また次回の記事も宜しくお願いします!

スポンサーリンク