お疲れ様です。Taishiです。
留学して、学生生活が終えるとほとんどの皆さんが就職する事になると思いますが、どこの会社に勤めるべきかは中々判断が出来ないもの。どこの業界が良いのか、どこの企業が良いのか、知らなければいけない情報が膨大にありますからね。
でも、新卒入社で入る最初の会社選びって結構大事だったりします。転職出来ますが、職歴に残るし、転職しすぎると、次の会社からは「また辞めてしまうんじゃないか」と思われたりして採用を敬遠されたりします。
後ほど説明しますが、MBA受験においても、転職回数は少ない方が有利に進むと個人的には推察しています。
なので、転職回数は最小限に収めましょう。そして、社会人人生の最初の一歩である、新卒入社する会社は最低3年ぐらいは勤め上げる事をお勧めします。
因みに以前就職活動の対策についてまとめた記事がありますので、共有します。暇な時に読んでみて下さい。
「英語を生かして仕事がしたい!」とか、「社会人の基礎を徹底的に身につけたい!」とか、仕事に求めるものは、本当に人それぞれ違うと思います。
今回の記事では、留学生がよく検討する就職先のそれぞれの良い面と考慮しておいた方が良い点ついて、紹介していきます。就活する時の参考情報として活用して貰えればと思います。
予めお伝えしておくと、どれも一長一短なので、何がベストというのは正直無いと思っています。自分が何を就職先に何を求めるかによって、第一志望の会社は大きく変わります。
正直どこの業界のどこの企業に就職しても学べることは多くあります。ただ、今回の記事ではよく就職先に挙がる業界に特化してお話する事を予めご理解頂ければと思います。
記事を書きながら昔を振り買ってみると、自分の周りは外資金融を希望する人がとても多かった気がします。就職活動の準備は早く始めて損は無いので、業界や会社の特徴の情報収集は早めにしておきましょう。
前も紹介しましたが、以下の本は国内の業界全体がわかりやすく纏めてあってお薦めです。読んで見て下さい。
Table of Contents
就職先の選び方
それではここから就職先の選び方について、お話させて頂きます。上げていくとキリが無いのですが、自分が就職活動をしていた時に考えていた要素について紹介します。
- 給与(新卒でも会社によって大分異なります)
- やりがい(若いうちから責任感のある仕事をさせてくれるか等)
- 英語を使える環境
- 海外で働ける可能性
- 成長出来る環境
- 安定した職業
- 将来性がある業界
- 知名度がある
考えればもっとあると思いますが、ざっと挙げるとこんな感じでしょうか。因みに自分は英語を使える環境である事と成長出来る環境(まずはビジネスパーソンとしての基礎を作れる環境)という所を重視していました。
特にビジネスではメールの書き方やマナーにルールがあるので、新卒の時から早めに学んでしまった方が後々きっと役に立つと思っていました。最初は覚えるのに苦労しましたが、今となっては貴重な経験だったと思ってます。
皆さんにとってどれが一番大事な要素でしょうか。自分の中で是非優先順位を付けてみて下さい。
考えられる選択肢の例
さて、ここからは海外留学生が良く就職先の候補として挙がる業界や企業について、紹介していきます。皆さんも参考までに読んでみて下さい。
外資系企業
自分の周囲では圧倒的に一番人気でした。業界に限らず、みんな外資系企業に就職したがる人が多かった気がします。
日本国外に本社があるので、英語を使う頻度が高くなる可能性が高い。あと給料が比較的高い企業が多いというのが理由の一つだったと思います。確かに業界問わず、外資系企業は待遇が良い所が多いです。
収入が多い外資系企業の典型的な例が、ゴールドマンサックスに代表される外資金融機関です。サラリーマンとして働く会社ではNo1では無いでしょうか。
初任給で最低500万円程度は貰えるし、入社してから頑張れば20代の内に1000万円を超えるなんてザラです。トレーダーとかになれば1億円とか貰うのも夢じゃないという話も聞いた事があります(今はわかりませんが)。
収入が多いのは大きなメリットですが、ネガティブな側面も勿論あります。例えば、社内競争が激しく、しかもかなりの激務と聞きます。
友人にも何名か某外資系金融機関に在籍していた人がいましたが、本当に毎日終電かタクシー帰り、週末も無いぐらい働くと言ってました。
ただ激務なのは悪い面があるという訳でもありません。プライベートは犠牲にするかもしれませんが、沢山仕事をするだけあって、自分が関わる業務に関しては大分専門性がつくのではないでしょうか。
あと、他にも人気だったのは、外資コンサルです。外資金融ほどではないですが、給料も良いし、何よりビジネス能力がめちゃくちゃつきます。
コンサルで身に付くビジネススキルの例を挙げると、論理的思考能力やパワポ作成スキルなど、どの業界で働いても汎用的に利用できる能力が高いレベルで身に付きます。
自分の経験上、群を抜いて優秀だと感じた人達は戦略コンサルティング会社の方々でした。マッキンゼーなんかは新卒で5名ぐらいしか入社出来ない程、難関です。ただ、入社したら優秀な社員に囲まれながら切磋琢磨して、成長するのは間違い無しだと思います。
あと、初めは別の会社にいても、転職先として戦略コンサルは検討するのはとてもいいと思います。コンサルを極めて、パートナーを目指してもいいし、また転職をすることになってもビジネススキルがあるので、重宝がられます。
MBA留学後はキャリアエージェントと相談しながら、転職の準備をするのが良いと思います。オススメのキャリアエージェントを紹介した記事がありますので、そちらも是非。
他にも外資ITも人気です。まず給料が良い。Googleやマイクロソフトは500万〜600万円は貰えます。外資金融機関みたいに青天井に上がるわけではないですが、それでもやはり高収入です。
あと、IT業界はGAFAに代表される様にアメリカの企業がIT業界の大手なので、外資系IT企業は製品優位性を持っている会社が多いです。
例えば、マイクロソフトのMS Officeとかわかりやすいですよね。業界No1製品に携われる可能性があって、お客様から使いたいと思って貰える製品だと、業務に携わっていて、やりがいを感じられるかもしれません。
デメリットとというか、文化なのかもしれませんが、外資系企業は国内企業と比較して、会社が新卒を育て上げていくという環境ではないと聞きます。
誰かから教えてもらうというよりは、自分で考えて、自分で技術を身につける必要があります。その点を良いと思うか、悪いと思うかはその人の考え方次第ですが、留意をしておきましょう。
商社
次に人気の就職先に上がるのが商社です。5大商社はどこも人気でしょう。帰国子女に問わず、受験者は英語力が求められます。入社試験で英語のパートもあるので、そこで高得点を狙いやすい帰国子女は入社にも有利に働くと思います。
あと入社して、5年以内に海外転勤する可能性が高いのが特徴です。留学で培った英語力や海外で生活した経験を生かして、海外で働きたい人にはまさに素晴らしい職場です。
他に良い点を挙げると、高収入な所です。しかも、海外転勤になったら手当も出るし、年収以上の収入が入ります。あと、日本企業なので、新卒を育てる文化もあります。
よく聞く大変な点を言うと、海外転勤が多いところでしょうか。自分の住みたい国を選べないので、住んだことがない国だと新しい文化にもなれる必要あるとかは大変かもしれません。
国内金融機関
他に人気就職先は国内金融機関です。日本国内で業務が収まっている所は少なく、英語を生かして業務を携われる機会は多くあります。
例えば、海外支店に日本から派遣してもらって、期間限定で転勤するとか。国際企画部に所属して、海外とやり取りをするとか。
人気もあるし、活躍の場もあると思います。実際、自分の留学時代の知人で日本の国内金融機関で海外経験を生かして、活躍している人は何人もいます。しかも、商社と同じで、金融機関はかなり待遇は良い方です。
海外留学生にとって、就職したら大変な点で言うと、日本的な企業が多く、礼儀やお作法に厳しい所が多い点でしょうか。
ただ、最初は大変でも日本で今後生活していくのであれば、身に付けておいて能力ではあると思います。国内の人と仕事をしていると、ビジネスマナーは求められますしね。
国内メーカー
日本国内メーカーも人気ですし、積極的に採用している所も多いと思います。日本のメーカーは大なり小なり、海外展開しているし、留学経験をした人は海外転勤にもあまり抵抗がないので歓迎されるそうです。
電気機器メーカーであれば、パナソニックやソニーとか。日本の食品メーカーであれば、キリンホールディングスとか味の素とか。こちらも商社、金融機関と同様に海外転勤になった場合は手当がしっかり出ます。
あと、外資系企業や金融機関よりはワークライフバランスがしっかりしている所が多いと聞きます。忙しい時は忙しくなるけど、日常的にいつもそういうわけではないそうです。
悪い点では無いですが、今まで例に挙げた業界・企業よりは、給料はやや少なめです。それでも日本国内の平均年収以上はすぐに貰える様になります。
その他: スタートアップ
業種じゃないですが、スタートアップ企業に就職する人もいます。年収は大手よりも低い事がありますが、少ない人数で会社を回すので、一人一人の裁量が多く、仕事で必要な能力が向上する事が多いです。
かく言う自分もスタートアップに所属していた事が過去にありました。事業企画・運営を一人で任せてもらったり、資料作成も白紙の状態から作り上げる経験をさせて貰いました。
短い期間でしたが、かなり能力が向上したと感じています。自分の頭で仮説を立てて、ちゃんと上手くいくかを時間かけて考える。この過程が大事だと感じました。
ネガティブな面で言うと、給料は低い事が多いです。実体験ですが大手よりはかなり給料が下がりました。ただ、お金では買えない、責任感のある仕事を任せて貰える経験を頂けたのは確かです。
あと、スタートアップはこれから事業を確立させていく経験も出来ます。今まで無かった様な仕組みを一緒に作り上げていく感覚は楽しいのは確かです。自分はそれがしたく、とりあえず飛び込んでみた感じです。
上記で説明した通り、仕事が多いので結構忙しいです。週末も比較的働いていた気がします。
以前、「スタートアップ企業で働いていると、毎日がお祭り状態の様だ」と言っている人を聞いた事があります。言い得て妙だな、と思いました。
運が良いとストックオプションを貰える事も。その場合は年収に拘らず、将来上場をする事を夢見て働く事も出来るでしょう。
結局はどこに就職するのが良いのか
色々と業界の例を挙げましたが、結局の所、どこを選ぶべきかはその人次第です。ただ一つアドバイスをすると、どこの業界・会社で勤めることになっても、「留学経験を生かせる」という軸はぶれさせない方がいいと思います。
折角、時間・お金をかけて留学したんだし、自分の人生の中でも大きな影響を与えた期間の一つになると思います。なので、英語力や留学経験は活かせる職場を候補として入れた方が良いと思います。
留学経験してるだけで、一つの大きな差別化要素となります。それだけで携われる業務の幅が広がります。
あとは、自分が新卒入社して、どんなキャリアプランを描きたいかによります。自分の話をすると、「英語を活かせる」と言う点と「新卒研修がしっかりしている」企業でまず考えていました。
高校から海外生活をしていたので、ビジネスシーンで使われる日本語の表現や日本のお作法を学びたく、日本で今後生活していくにもとても重要な要素だと思ったからです。
仕事に関してはやってみないと分からない部分も多々ある為、まずは社会人として基本的な事から学ばさせて貰いたいと思ってました。
予想はしてましたが、案の定、最初は苦労しました笑 ただ、今となっては良い思い出で、勉強させて貰う場を頂けて良かったと思っています。
帰国直後は色々な事で大変な事もあると思います。例を挙げて、その対処法を紹介させて貰った記事があるので、こちらも良ければ是非読んで見て下さい。
この記事の冒頭でお伝えした通り、新卒入社したら、よほどその会社が合わない場合を除いて、最低3年は務めた方が良いです。
「次の転職先の企業側が不安に思ってしまう」という理由以外にも、MBA留学を検討しているのであれば、勤める企業数は少なく、業界の幅は広すぎない方がプラスに働きます。何故かというと、エッセイを書く時や面接をする時に、説得力が増すストーリーを描けるからです。
転職を沢山経験して、話の筋が通る説明が出来れば良いですが、例えば4〜5社も転職経験していたら、難しいと思います。
なので、新卒で入社する企業は幅広く考えて、考え抜いて、「ココだ!」と言う会社に入社しましょう。そして、入社したら一生懸命働いて、自分が納得いく成果を上げるまで長く勤め上げるのが良いと思います。
長文になりましたが、皆さんの参考になれば幸いです。それでは今回はここら辺で。