こんにちは!Taishiです。
今までアメリカ留学に関して、一般的な情報について紹介してきました。今回はアメリカの大学入学を目指す場合、入学事務は何を見て入学許可を出すのか。その対策はどうすれば良いかをお話ししたいと思います。
一言で纏めると、本当に多面的に見て審査をしています。ただ、トップスクールになると、全ての面で優れている必要があり、どれか特別に優れていれば合格出来るものでもありません。
ベストなのは、全てを兼ね揃える事ですが、自分の強みになる要素に注力しながら、大学にアピールするのが一番です。
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入学事務の審査項目
高校時代のカウンセラーと友人から聞いた話によると以下です。全体的に見ますが、学校によって重要視する項目の比重は異なります。
[重要度が高い項目]
・出願書
・高校のGPA
・TOEFL
・課外活動実績
・エッセイ (入学希望をする理由を明記)
[場合によっては必要な項目]
・統一テストのスコア (SAT/ACT)
・推薦状
・面接
留学生において、上記の中でも特に見られているのが、GPA、TOEFL、SAT/ACTのスコアです。
特にTOEFLに関しては、最低61点、殆どの大学は80点以上を要求されます。このスコアを超えなかったら、自動的に不合格です。因みに、IVYリーグの大学は100点以上、必要です。
※TOEFLのスコアはiBT換算
SATに関しては学校によっては免除の場合がありますが、US Newsのランキングに載るような大学を目指す場合はスコアの提出が必要な大学が多いです。対策をしっかり練って、高得点を狙った方が良いでしょう。
Top30以上にランクされる様な学校に至っては、SAT/ACTの高いスコアの提出は勿論の事、その他項目も全てにおいても他の受験者と差別化出来る何かが必要です。この点については、後ほど触れたいと思います。
TOEFLは留学生は避けては通れないテストだと思うので、対策を練って下さい。以下が自分も利用したオススメの参考書です。この参考書をしっかり勉強すれば、100点は超えると思います。
ちなみに初歩的なレベルから英語を勉強したい方は、別記事で参考書を紹介しています。こちらがその記事となりますので、参考までに呼んで下さい。
【TOEFL】
・単語
TOEFLを勉強する人には必須の単語帳じゃないでしょうか。ちなみにMBA受験して分かったのですが、GMATにもこの本から単語や表現が結構出てました。
・熟語
こちらもTOEFLの勉強には必須です。表現が幅広く記載されていて、学習後、自分は日常会話にも使用してました。テスト対策もそうですが、日々の生活に頻繁に使用される熟語です。
・リスニング
リスニングはとにかく慣れなので、ひたすら聞く事が大事です。以下で練習するのが良いと思います。
・リーディング
以下をオススメしますが、他にも洋書を買って読み込んだりするのもリーディング力向上に繋がります。自分はSATもそうですが、GMAT受験の時にもよく洋書や英語の新聞を読んで、英語の読解力を鍛えました。
・本番対策
・スピーキング
個人的な意見かもしれないですが、スピーキングは、やはり実戦で話さないと難しいと思います。
英会話スクールに行って、話す練習をするのが一番と思います。もしくはアプリをダウンロードして、移動時間や空いた時間で日常会話の表現を勉強するのもありです。
以前、別の記事でも紹介しましたが、アプリはスマートフォンアプリで評判の良い「スタディサプリENGLISH」、英会話スクールでは「ECC英語学院」とオンラインで授業が受けられる「プログリット」を紹介します。
[スタディサプリENGLISH]
[ECC英会話学院]
[プログリット]
SAT対策の参考書に関しては、以下を紹介します。
【SAT】
・SAT総論
SATのサンプル問題や、SATが必要な大学一覧も載っています。本格的に勉強する前に一読して、総論を掴むのに良い本です。
・試験対策
GMATもそうですが、試験の運営機関が出す問題集が一番本番に近く、とてもいい練習になる参考書を出版しています。このOfficial SAT Study GuideはSATの本番にとても近い問題集です。人によってはSAT対策にこれだけしかしない人もいると聞いた事があります。
・単語
SAT専門の単語集です。ただ、TOEFLの勉強過程で学んだ単語も、SATに高頻度で出ます。まずはTOEFL、その後、SATの勉強するのをオススメします。
・リーディング
高得点を目指す人向けの本です。人によっては、TOEFLのリーディング対策までやって、SATは何もしないという人もいます。
・数学
日本人は数学が得意なので、SAT Study Guideだけでも充分とい人もいますが、高得点を目指す為に使える参考書を紹介します。
先ほどもお伝えしました通り、学校によって何を重視するか異なります。GPAに比重を置いている学校もあれば、全てのバランスを求める学校もあります。
なので、志望校を見つけたら、学校のHPで入学要件と入学者のプロフィールを確認してみるのが一番です。あと自分の強みを考えながら、志望校を絞っていくもの良いでしょう。
どれも重要な要素ですが、SATのスコアは重要視されなくても、TOEFLは大学の授業についていくだけの英語力があるかの物差しになってしまうので、注力して高得点を狙った方が良いです。
TOEFLでの高得点はアメリカの大学入学で有利に働くだけじゃなく、他にも良い点があります。例えば、TOEFLで100点を超えられたら、大学院留学も視野に入れられますし、就職活動する時も一つのアピールポイントになります。
留学未経験で勉強始めた場合、一年以上は時間がかかると思いますが、この際に良い点数を取ってしまいましょう。
入学審査
先ほど説明したもののが、一般的に大学が出願者に求めている要件です。学校毎にGPAや統一テストの平均点は出ているので、最低要件は満たす必要があります。
アメリカのIVYリーグや名門州立大学を目指すのであれば、GPAは3.5以上、TOEFLは100点以上(IBT換算)、SATも75パーセントは最低でも取れてないと合格は難しいと考えて良いと思います。
最低入学要件を見て、以下を追加で考慮し、大学側で精査が行われます。
① 出身高校 |
② 国籍 |
③ ユニークな経歴 |
全ては多様性を求めているからこそ、色んな側面を見て、合格者を選択しているのだと思います。入学して、同級生と話たら分かりますが、本当にみんなそれぞれ異なるバックグラウンドを持っている人が多いです。
出身校
まず出身校について説明します。
日本にも多数の名門高校があるかと思います。ただ、大学入学の為には各大学の入学試験を受ける必要があるので、どこの高校を出ているからといって、入学審査に影響を及ぼす事はないとほぼ無いと思います。入試試験で高い点数を取った人が合格出来る仕組みです。ただ、指定校からの推薦入学の場合は別です。
アメリカ国内も有名な高校は沢山あります。特に有名なところで言うと、10スクールでしょう。
10スクール(テンスクール)とは、選ばれた有名進学校の総称。本来は、アメリカ合衆国内において、歴史的起源が古く、学術的権威のある名門ボーディングスクール(寄宿制中等教育機関)10校のことを The Ten Schools(ザ・テン・スクールズ)と呼んでいたもの。
https://ja.wikipedia.org/wiki/10スクール
フィリップス・アカデミー、フィリップス・エクセター等、アメリカ国内でも超名門の寄宿学校です。入学するのも難しいし、優秀な学生が揃っているので、競争も激しいと聞いた事があります。
大学入学審査側はどこの学校を出ているかを見ています。有名校であれば、加点されている模様です。
10スクールの様な名門校で優秀な学業成績とSATのスコアを出していれば、アメリカの名門大学に入学出来る可能性は非常に上がります。
ただ、一つ留意点です。名門高校を出ていれば、名門大学の入学への切符が自動的に与えられるわけではありません。低いGPAを取ってしまうとその時点で名門大学に入学はほぼ不可能になってしまうと思います。
逆も然りで、名門校じゃないと名門大学に進学出来ないわけではありません。
私の知り合いでは、アメリカの地方の公立高校で学校で一番のGPAを残して、ハーバードに合格した人もいました。私の高校も名門校ではなかったですが、GPAが上位10%に入る人の中にはハーバードやスタンフォードに進学する人もいました。
自分にあった高校を選び、その学校で優秀な成績を残すのが大事だと思います。
国籍
出願者の中から合格者を選抜するにあたり、国籍も見られています。
よくアメリカの大学のHPにも掲載されていますが、多様性を重じて合格者を選択している事を証明する為、国別で入学者の割合を公表しています。
これに関しては、大学院の入学でも同様です。勿論、最低出願要件を満たしているという前提ですが、出願者の中で割合が少ない国の出身の人だったら、合格確率は若干が上がるのは間違い無いでしょう。
ユニークな経歴
この要素も見られています。ユニークな経歴とはどんな経歴かと言われると難しいのですが、他の出願者にはなく、その人だけがした事がある経験です。
例えば、過去にオリンピックに出場した事があるとか、インターネットが趣味で特許を取得したとか。日本で生まれたけど、親の転勤の都合で、世界5ヶ国で暮らして育ったので、五カ国の言語を話せますとか。
上記は一例ですが、他の人とは異なった経歴があるとこれもプラスになると思います。大学側に提出する必要がないにも関わらず、そういった経験があると、追加であえてエッセイを提出してアピールする人もいます。
出願の時期
出願書類の準備が整ったら、次は出願です。アメリカの大学受験をする時は、以下の3つの出願方法があり、それぞれ時期が異なります。
Early ActionとEarly Decision
アメリカの大学の出願時期は、通常、高校最終年度の1月です。このEarly ActionとEarly Decisionはそれよりも早い11月までが締め切りとなっています。
Early ActionやEarly Decisionで出願すると大学に対して、志望度が高い事の証明となります。早めに出願書類を用意しなければいけない辛さはありますが、合格率が上がります。
Early DecisionとEarly Actionの違いはそれぞれ以下です。
名称 | 出願できる数 | 特徴 |
Early Decision | 1校のみ | 合格した場合、入学しなければいけない |
Early Action | 何校でも可 | 入学はmustではない |
つまり、第一志望の大学が自分の頭の中にある場合は、Early Decisionを使った方が良いという事になります。
少し悩ましいのが、その使い方です。
日本の大学受験でもそうですが、自分の実力から、受かる可能性の高低が大学毎にあると思います。
入学したいけど、自分にとっての挑戦校にEarly Decsionを使って不合格になる事は大いにあり得ます。不合格になってしまい、その挑戦校よりもレベルは落ちるけど、志望度が高い大学にRegular Decisionで応募して、そちらも合格出来なかったという話もよく聞きます。
どの大学にEarly Decisionを使って出願するかは難しい判断です。自分だけで判断せずに、カウンセラーに相談しながら出願する事をオススメします。
Regular Decision
通常の出願方法で、一月に提出します。人にもよるとは思いますが、出願数は平均5校です。合否結果は大体、最終年度の3月までには通知が来ます。
そして、合格通知を受けたら、入学の意思を5月までには表明する必要があります。
まとめ
簡単ではありますが、アメリカの大学受験について紹介させて頂きました。
「日本にずっと住んでいたけど、大学からはアメリカに進学したい。でも今直ぐ、進学するのは英語力に不安が残る」、そういう方もいらっしゃると思います。
また、人によっては、高校卒業後、英語の勉強の為だけに語学学校に行き、その間にTOEFLと統一テストの点数を整える人もいます。またとりあえず、語学留学だけしたいという人もいます。
今回の記事は大学一年生からアメリカの4年生大学を目指す人向けに記事を書きました。因みにアメリカの大学には編入という選択肢もあり、入学審査の基準が1年生として入学する時とは若干異なります。編入に関する記事は以下で紹介していますので、是非読んでみて下さい。
いつどの段階でアメリカに留学するかは人それぞれです。漠然にアメリカ留学を検討している人向けの記事についても以前書いてみました。その記事は以下なので、こちらに関してもご参考までにどうぞ。
今回はアメリカの大学の一年生から入学する人向けの入学審査に関する概要の記事となりました。高校卒業の直後、アメリカの大学の入学を目指す人は是非参考にして下さい。
そんな人達の合格率を上げるのをお手伝いするべく、次回は入学事務の審査項目の所を、一つづつ、もう少し深掘りをして話します。こちらも有益な情報になるかと思いますので、読んでみて下さい!