皆さん、こんにちは!Taishiです。
今回はアメリカの四年制大学の種類について、紹介をしたいと思います。以前の記事で紹介しましたが、入学者の選抜方法は学校毎に様々です。
州立大学なのか、私立大学なのか、またリベラルアーツなのかで、大学側が重要視しているポイントが大きく異なります。
勉強したい学問を検討しつつ、自身の強みや弱みを把握して、応募する大学を定める。そして、合格する為の戦略を練るのが良いと思います。この記事を是非参考にして下さい。
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州立大学
アメリカの州立大学は以下の様に定義されています。
州民に農業などの実学を教えたり、教員養成の師範学校から大学に発展した歴史がある。その後、多くの人に高等教育をもたらせようとした結果、各州にさまざまな州立大学が出来上がった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/州立大学
アメリカの州立大学の特徴
アメリカの州立大学の特徴は、州内の在住者が、全学生の中で大部分を占めている事です。主な理由としては、学費が州内在住者の学生の方が安いからだと思います。逆に州外の学生は国籍に関わらず、週内の学生より学費が高いです。
UCバークレー大学を例に挙げると、学費は州内の学生であれば、約150万円程度であるのに対し、州外の学生だと約440万かかります。
あと、州立大学の設置の目的にもあるように、州民を教育する事を目指しているので、どこの州立大学を問わず、その大学がある州内に通う高校生の方が合格率が高いです。
州立大学は州の税金で運営されています。学費面でも入学選考の面でも、優遇されるのは仕方がない事だと思います。
あと、州立大学は一般的に言ってマンモス校が多いです。学生数が多く、校内の敷地面積が広い大学が多いです。あと、統一試験のスコアよりも、高校のGPAをより重視すると聞きます。
UCバークレー大学を例に挙げると、学生数は約4万3000人、キャンパスの敷地は約500haぐらいはあるそうです。
授業に通う際、大学があまりに広いので、自転車を利用して移動したり、校内にあるシャトルバスを利用します。
自分の知り合いの一人で、某アメリカのマンモス州立大学に合格した友人がいました。その友人は奨学金だけでなく、校内の移動用に自転車もプレゼントすると大学の入学事務より提案されたそうです笑
パブリック・アイビーとは
UCバークレーやミシガン大学の様な州立大学はパブリック・アイビーと呼ばれる有名州立大学群に入っています。
大学のレベルがとても高く、州内外に関係なく出願者がいて、人気があります。
州外に住んでおり、パブリックアイビーの一校に入学を目指す人は、少ない合格枠を競い合う為、非常に競争が激しくなる事は間違い無いでしょう。
ただ、全く合格出来ない訳では無いです。自分の知り合いでも合格をした人は何名もいます。
あと、州内の2年制大学を出て、3年生時の時に編入するのであれば、合格率は格段に上がります。
パブリック・アイビー(Public Ivy)とは、アメリカ合衆国において、公立(パブリック)の大学のなかでの名門校を指す総称としての通称である。同国東部の名門私立大学群の集まりである「アイビーリーグ」からの派生語である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/パブリック・アイビー
パブリック・アイビーには色んな定義がある為、どこの大学が含まれるかはその定義によって大きく変わります。今回は、“グリーンズガイドリスト”に載っているパブリック・アイビー校を以下に記載します。
東部
・ウィリアム・アンド・メアリー大学 (College of William & Mary (Williamsburg, Virginia))
・ペンシルベニア州立大学 (Pennsylvania State University (State College))
・ラトガース大学 (Rutgers, The State University of New Jersey (New Brunswick, New Jersey))
・ニューヨーク州立大学ビンガムトン校 (State University of New York at Binghamton)
・コネチカット大学 (University of Connecticut)
・デラウェア大学(英語版) (University of Delaware (Newark))
・メリーランド大学カレッジパーク校 (University of Maryland (College Park))
・ノースカロライナ大学チャペルヒル校 (University of North Carolina at Chapel Hill)
・バージニア大学 (University of Virginia (Charlottesville))
西部
・アリゾナ大学 (University of Arizona (Tucson))
・カリフォルニア大学バークレー校 (University of California, Berkeley)
・カリフォルニア大学サンディエゴ校 (University of California, San Diego)
・カリフォルニア大学サンタバーバラ校 (University of California, Santa Barbara)
・カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) (University of California, Los Angeles)
・カリフォルニア大学アーバイン校 (University of California, Irvine)
・カリフォルニア大学デービス校 (University of California, Davis)
・コロラド大学ボルダー校 (University of Colorado at Boulder)
・ワシントン大学 (University of Washington (Seattle))
五大湖・中西部
・インディアナ大学ブルーミントン校 (Indiana University (Bloomington))
・マイアミ大学 (オハイオ州) (Miami University (Oxford, Ohio))
・ミシガン州立大学 (Michigan State University (East Lansing))
・オハイオ州立大学 (Ohio State University (Columbus))
・イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校 (University of Illinois (Urbana-Champaign))
・アイオワ大学 (University of Iowa (Iowa City))
・ミシガン大学アナーバー校 (University of Michigan – Ann Arbor)
・ミネソタ大学ツインシティー校 (University of Minnesota (Minneapolis-St. Paul))
・ウィスコンシン大学マディソン校 (University of Wisconsin (Madison))
南部
・フロリダ大学 (University of Florida (Gainesville))
・ジョージア大学 (University of Georgia (Athens))
・テキサス大学オースティン校 (University of Texas at Austin)
https://ja.wikipedia.org/wiki/パブリック・アイビー
上記の大学はいずれも有名校です。特にカリフォルニア大学群、ミシガン大学、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、ウィスコンシン大学マディソン校、テキサス大学オースティン校は超有名校です。
自分の高校からも入学した人はいました。全員、学業成績優秀者として高校から表彰されている人達でした。
中々合格するには難易度が高い学校ばかりです。
私立大学
日本でも当然の事ながらありますが、学校法人等が運営する大学です。州内外、国籍関係なく、学費は同じです。
ただ、大学側も色んな学生を採用しようとするので、学生に多様性は出る様になっています。
アメリカの私立大学の特徴
特徴の一つとして挙げられるのが、アメリカの私立大学は一般的に言って、学費が高い事です。ただ、その反面、奨学金等の資金援助をしている大学も多いです。
入学難易度は難関校から、比較的、誰でも入学出来る様な大学まで幅広くあります。これは大学の種類に限らずの話ですね。
入学審査は、GPA、学業成績等、どれもバランス良く見られており、全てが必要な印象です。強いて言えば、統一試験のスコアが他の要素より重要な気がします。
また、大学の規模は、人数、学校の敷地面積共に州立大学よりも小規模の所が多いです。例えば、ハーバード大学は、大学の学部生の人数は約6000人程度です。
名門私立大学の例を挙げると、スタンフォード大学、シカゴ大学、ノースウェスタン大学、ニューヨーク大学、ボストン大学、タフツ大学、ジョージタウン大学等が挙がるのではないでしょうか。
あとは上記の大学に追加して、アイビーリーグ加盟校を含めるのがアメリカの名門私立大学群になるかと思います。名門私立大学群は超がつくほどの難関校です。
アイビー・リーグとは
アイビー・リーグ(英: Ivy League)とは 、アメリカ合衆国北東部にある8つの私立大学の総称。構成大学はブラウン大学、コロンビア大学、コーネル大学、ダートマス大学、ハーバード大学、ペンシルベニア大学、プリンストン大学、イェール大学。いずれも各種ランキングで全米トップクラスに位置する難関校とみなされている。
出所: Wikpeidia_アイビー・リーグ
アイビー・リーグに所属する大学はどこも有名校ですが、何といってもやはりハーバード大学が一番有名でしょう。
ケンブリッジ市という、ボストン都心から電車で15分ぐらいの場所にあります。大学のレベルが高いだけでなく、学生街としても人気があります。合格はもの凄く低くて約5%です。
因みにMITもボストンの近くにあり、ハーバード大学から電車で直ぐです。世界を代表する大学が隣接しており、ボストンはアメリカ国内で一番の学園都市と言っても過言ではないでしょう。
リベラルアーツカレッジ
リベラルアーツについて、以前紹介した記事を共有します。リベラルアーツとは何かについて説明をしています。
リベラルアーツを目指す人は勿論目的は様々だと思いますが、自分の友人は大学院は行く前提で、リベラルアーツの大学で広く学習をする為に通っていたという人が多かったです。
学費は私立大学と同程度で比較的高いです。とにかく小規模な大学が多い事が特徴で、学部生だけで2000人程度の学校が多いです。
学部生が少ない事もあり、入学審査は一般的に言ってとても厳しく、合格率はどの大学も低い印象があります。
リベラルアーツの大学ランキングは以下です。参考までにご確認下さい。
1, ポモナ【Pomona】大学 (カリフォルニア州)
2, ウィリアムズ【Williams】大学 (マサチューセッツ州)
3, ハービイ・マッド【Harvey Mudd】大学(カリフォルニア州)
4, スワースモア【Swarthmore】大学( ペンシルバニア州)
5, ボードウィン【Bowdoin】大学(メイン州)
6, アマースト【Amherst】大学(マサチューセッツ州)
7, クレアモント・マッケナ【Claremont McKenna】大学(カリフォルニア州)
8, ミドルベリー【Middleburry】大学(バーモント州)
9, ベイツ【Bates】大学(メイン州)
10, ウェズリアン【Wesleyan】大学(コネチカット州)
https://www.forbes.com/sites/gracekay/2019/08/15/top-15-liberal-arts-colleges-2019-claremont-colleges-vs-little-ivies/#302d25ac153c
あと、アメリカでリベラルアーツの名門女子大学をセブン・シスターズと呼びます。セブン・シスターズの概要を以下に記します。
セブン・シスターズ(Seven Sisters)とは、アメリカ合衆国東部にある名門女子大学7校の総称であった。現在は5校となっており、すべてがリベラル・アーツ・カレッジである。
[構成大学]
バーナード・カレッジ(Barnard College)
ブリンマー大学(英語版)(Bryn Mawr College)
マウント・ホリヨーク大学 (Mount Holyoke College)
スミス大学 (Smith College)
ウェルズリー大学 (Wellesley College)
https://ja.wikipedia.org/wiki/セブン・シスターズ_(大学)
ウェルズリー大学は、クリントン大統領の奥さんのヒラリー・クリントンが出た学校として有名ですよね。
あと、バーナード・カレッジはコロンビア大学のキャンパスの目の前に位置しています。場所柄、両校の学生は交流があるそうです。
芸術大学
日本にもある様に、アメリカにも芸術大学はあります。音楽、美術、芸術をそれぞれ教える学校の総称で、沢山の有名な大学があります。
音楽の分野で有名な学校はジュリーアード音楽院、バークリー音楽大学でしょう。
美術では、「美大のハーバード」として名を馳せているロードアイランド・スクール・オブ・デザインとか、ファッション工科大学、パーソンズ・スクール・オブ・デザイン、スクール・オブ・ビジュアル・アーツとか有名です。
最後に
今回の記事で紹介させて貰った通り、アメリカの大学には本当に多くの種類があります。
個人的な意見ですが、私立・州立に関係なく、勉強したい学問や大学の総合ランキングを見て、学校を選び、応募するのが一番良いと思います。
以前も紹介しましたが、自分はアメリカの大学ランキングを調べる時、以下を参考にしてました。
学校の場所や学生数など、多くの大学の情報が纏められていて、一見できるので便利です。
そして出願した後は、合格した大学の中で選ぶ事になりますが、奨学金やインターシップが出来る機会があるのかも考慮して、総合的に判断するのをオススメします。
特に、インターンシップは経験しておくと、就職活動に有利です。就職前に会社の中を見れる貴重な経験にもなるので、重要視はした方が良いと思います。