MBAトップスクール合格への鍵!受験者が明かすTOEFL、GMAT、エッセイ攻略法

大学院受験(MBA)

MBA受験|特定の項目の対策

願書

アメリカの大学受験の時と同様に、対策は不要です。名前、生年月日、住所等、必要記入事項を記載するだけです。

TOEFL/IELTS

TOEFL/IELTSに関する対策は記事で以前紹介しましたので、以下をご確認下さい。

TOEFL/IELTSにおいて、アメリカの大学院と大学の受験の差は、必要最低スコアの違いのみです。大学院の方が当然高スコアを求められます。

どこの大学院もTOEFL iBTで100点は必要です。スコアは5年間は有効なので、まずTOEFL100点を超えてから、GMATの対策に入ると良いと思います。

こちらも参考までにお伝えすると、IVYリーグを目指すような人は大体110点近くは取っていました。こちらも目標スコアの参考にして貰えればと思います。

GMAT

海外のビジネススクールを志す者なら、避けては通れないテスト、GMAT。定義は以下の通りです。

GMAT(ジーマット、Graduate Management Admission Test)は、大学院レベルにおいてビジネスを学ぶために必要な分析的思考力、言語能力、数学的能力を測るための試験である。

出所: Wikipedia_Graduate Management Assessment Test

人それぞれですが、塾で以前相談した時に言われたのですが、GMATの目標スコア達成までにかかる時間は平均350時間だそうです。自分は月40時間、10ヶ月要したので、合計で400時間ぐらいかかりました。

GMATには時間がかかるので、GMATの提出なしで留学をしたい人も多くいると思います。おまけにスコアを上げる為に塾も通うと時間だけでなく、お金もかかります。出来ればスコア提出免除で出願出来ると楽になるのは事実。

Executive MBA、Executive Educationなら、スコアの提出を免除して貰えることもありますが、基本提出するつもりで準備をした方が良いでしょう。尚、Executive MBAでも、GMATの提出が必須な大学は沢山あります。

GMATの各パートと問題数は以下の通りとなります。

出所: mba.com

MathとVerbalが60点満点で、総合800点のテストです。それぞれ、50点以上出るのは稀なので、50点満点と考えて良いでしょう。

Analytical Writing Assessmentは6点満点、Integrated Reasoningが8点満点で、この二つは総合スコアとは個別に点数が付けられます。

確かに難しいテストですが、GMATの勉強はビジネス・スクールを志す人はやっておいた方が良いと自分は思っています。

理由は、まず第一に入学前に英語勉強する良い機会になります。TOEFLもGMATも勉強をする事で、授業についていくの必要最低限の英語力を身につけられます。

第二に、ビジネス・スクールは統計とか数字に関する授業が多くあるからです。GMATのMath対策すると、過去に勉強した内容を思い出して、受講前の良い準備になります。数学が得意な人でも、大学以来、勉強していないと結構忘れていると思いますので。

また、GMATの点数ですが、Quantitative Reasoning (Math)で50点、Verbal Reasoning (Verbal)で35点を取って、700点を目指すのが王道だと良く言われいます。

留学の有無問わず、英語が母国語のレベルに達していない人は、この点数配分で目標スコアを目指すのが良いと自分も思います。

理由は、GMATのVerbalがあまりにも難しいからです。40点ぐらいの高得点を目指すにはかなりの時間を要すると思います。

高校、大学時代にアメリカやイギリスに留学していたMBA受験時代の仲間で、英語での会話に不自由しない人達でも、全員上記の様なスコア配分でGMATの目標点を取得していました。

GMAT対策に使える教材や塾について、これから紹介します。また、対策までとはなりませんが、出願やGMAT対策の超入門書として以下の方をオススメします。全体像を把握するのには良い本です。

SATと同様にGMATも”日々、独学で勉強して基礎知識を増やす” x “塾を利用してノウハウを集中的に学ぶ”事が重要です。どちらかが一方だと、高得点は中々望めません。

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Math対策

GMATのMathパートについて

GMATのMathですが、Data SufficiencyとProblem Solvingの二つパートに分かれます。

・Data Sufficiency (通称DS。全体の4割程度) :
二つの前提条件が与えられ、問題の解答方法を問われる問題。片方のいずれかだけか、両方それぞれ回答できるか、両方の前提を組み合わせれば回答出来るのか、与えられた条件では解答できないのか、を答える

・Problem Solving (通称PS。全体の6割程度) :
問題が与えられ、選択肢の中から回答を一つ選ぶ

DS問題は論理テストに近いので、問題を受けて慣れる必要があります。

SAT同様にGMATのMathを不得意とする人は少ないと思います。ただ、問題なのが、GMATのVerbalのパートがもの凄く難しいので、この数学のパートで限りなく満点に近いスコアを取らなければいけないという事です。

同じ塾仲間で文系出身の人に聞きましたが、満点近くの点数を取るに苦労している模様でした。

自分も大学は文系出身でしたが、何の準備もせずにGMAT Prepを受けた時は、何と42点/50点を叩き出してしまいました。

※GMAT Prep: GMATの予約をするMBA.comで受けられる模擬テスト

理系卒の人はわかりませんが、文系卒の人でMathの対策を全くせずに、49点〜50点を取った人に自分は会った事がありません。

数学には自信のある方でも、参考書を読んで、勉強した方が良いと思います。もし、ちゃんとGMATの出題範囲を網羅している参考書を読んで勉強して、Official Guideで問題を解いたら、大半の人は満点近く取れると思います。

Math対策で使えるオススメの参考書はこれから紹介します。

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Math対策の教材

他の教材も見ましたが、こちらを圧倒的にオススメします。自分も一回購入して一通り解いてみましたが、説明が分かりやすく、理解しやすかったです。

少し割高ですが、これで高得点を取れるのであれば、悪くない投資だと自分は思います。

有名な参考書でマスアカと呼ばれる本があります。自分も上記の参考書に出逢うまでは、周囲にオススメしていました。

ただ、マスアカは、少し表現の仕方に癖があります。”GMAT数学完全攻略”の方が分かりやすいので、今ではこちらの本を使って勉強する事を推しています。

Verbal対策

GMATで一番の難関でしょう。とにかく、単語が難しいです。特にReadingはかなり難易度が高い。

Verbalですが、以下の3パートに分かれています。それぞれに対策が必要で、自分の苦手なパートでスコアアップを目指して、塾に通う人が殆どです。

あくまで自分が行った対策法とはなりますが、二つの塾に通うのをオススメしています。以下が自分が取った対策の仕方となります。

① GMAT全般の授業を提供している予備校に通う:
GMATのテスト全体の内容を理解する。
演習問題を授業で受けられるので、解いてみる。自分の得意・不得意なパートを把握する。
②MBA在学生の合格体験記を読む:
合格体験記から受験生が通っていた塾の情報を集める。
自分が不得意なVerbalのパートの授業を提供している塾に通う。

自分の場合は、Agosに通ってGMAT全体像と自分の弱点を把握して、その後、濱口塾のオンラインコースを受講して、SCとCRを強化しました。

尚、GMATの各パートの対策に入る前に、GMATのVerbalで必要な語彙力を身につける為、以下の単語帳を推奨します。

TOEFL対策で使用した英単語帳の単語と一部重複する部分もありますが、自分が使用して感じたこの本の良い所はGMATの問題で頻出する英単語を載せている事です。

自分もGMATは計3回受けましたが、この単語帳から最低でも3単語は毎回のテストで使われていた記憶があります。

長文読解は英単語が分からないと文章の意味がよく分からなくなってしまいます。最低限、この単語帳に乗っている英単語は暗記しておきましょう。

Sentence Correction (SC)

簡単に言うと文法です。文法に間違いがない文章を選択すれば正解となります。

ポイントは日常英会話などの口語的に使っていても、GMAT的には間違いとなる問題も多くあります。

高得点取得の秘訣は、文法で正しいとされる表現を暗記して、問題演習をひたすら解く事です。塾に通えば、GMAT頻出の表現を取りまとめた単語帳を貰えます。

参考書はあるのかもしれませんが、周囲に話を聞いた限り、塾に通った後、自分でOfficial Guideを使って対策をしている人が殆どでした。

GMAT対策をしている塾に関しては、後ほど紹介します。

Critical Reasoning (CR)

論理的思考を図るパートになります。コンサルの様に、そういった業務をしている人や理系卒の人は比較的問題なく、高得点を取ると聞きます。

自分はどちらにも当てはまらず、非常に苦労しました。どう対策をしたかと言うと、塾で提供されている授業内容を抜け漏れなく理解するまで復習し、全ての例題と模擬テストを3週するまで解きました。

理解する為に心掛けていたのが、全体のロジック構造を頭に描く事です。前提条件は何で、結論は何か。その二つを結びつける論理は何なのか。塾に行けばやり方を解説して貰えます。

自分はCritical Reasoning対策の為、濱口塾に通いました。Critical Reasoningで出てくる問題を種類別に解説してくれました。オンラインのコースで受講したのですが、授業を何度も聞き直せるので、理解出来るまで復習出来て、とても便利でした。

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Reading Comprehension (RC)

英語の長文読解です。TOEFLより難易度が高めです。

SCは文法の間違い探しなので、暗記力が物を言います。CRは論理的思考力のテストなので、内容に矛盾が見抜ける様になってくると点数は自ずと伸びてきます。何より、一問あたりの文章量が多くても10行以内には収まるので、読み易いです。

このRCは、新聞の一つの記事を読むぐらい長い!単語も専門用語多くて難しい!例えば、生物学や天文学の専門用語が出てきます。読んでいてとても疲れます。

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自分が取った対策は以下の二つです。

一つは、先ほど紹介したGMAT用の英単語を暗記しました。あの単語帳には最後の方に分野別の専門用語集が出てきます。それを暗記しているだけで、長文読解がかなり容易になります。

もう一つは、英単語の難易度が高い本や記事を多読しました。具体的に言うと、Economistを3ヶ月間、毎週購読したり、National GeographicのHPで記事を読みました。

大事なのは、読んで自分で全体の流れを掴んで、要約出来る様になるまで理解して、読む事です。あと、分からない単語や表現をノートにまとめて、調べて暗記しました。

Mathは独学でも対応可能だと思いますが、Verbal対策はお金をかけてでも塾に通った方が良いです。

GMATは出題範囲や解答方法がある程度決まっています。長年クラスを教えている塾はどう勉強したら良いか、ノウハウが蓄積されています。

塾選びも自分に合う合わないがあるかと思います。GMAT対策をしている塾を後程紹介します。その中で自分が通った塾についても感想を共有します。

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Analytical Writing Assessment

GMAT版のエッセイです。問題が紹介されて、自分だったらどうするかを聞かれます。

課題分析・解決案の提案をエッセイでするのですが、TOEFLの延長線上みたいなもので、自分は特段対策はしませんでした。そんなに悪いスコアでも無かったので、TOEFLの勉強する時にエッセイの書き方を学んでおけば十分かと思います。

Integrated Reasoning

統計のテストです。文章があって、表やグラフから空欄になっている箇所の適切な回答を探す問題が出ます。

こちらに関しても、自分は全く対策をしませんでした。ちゃんと与えられた情報を読んで回答すれば、4〜5点は必ず取れると思います。

GMATの問題集

まず、MathとVerbalの練習問題が入っているGMAT Official Guide(通称:OG)は絶対購入しましょう。

自分の知り合いで、OGを勉強せずにGMATで600点以上取った人は一人もいません。強者になると、塾に通わず、このOGでの勉強だけで650点取った人が知り合いにいました。

それ位重要な教材なのですが、何が良いかというと問題が本番と極めて近く、良い練習になる所です。正答率をメモして、自分の実力を確認するのに指標にして下さい。

もっとVerbalやMathだけを練習したい人は、以下を購入すると良いと思います。追加で問題が解けます。塾によっては、購入が義務付けられている所もあります。

紹介した三つのOGですが、セットでも購入できるので、参考までに共有します。

あと、難易度が高めの問題を集めた問題集もありますので紹介します。OGにも難易度高めの問題は入っていますが、もし必要であれば購入するのも良いと思います。

自分で購入した参考書はこれだけです。あとは、塾で提供されている英語表現をまとめた資料や授業を受けたり、塾で提供されている疑似問題をひたすら受けました。

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GMATの模擬試験|GMAT Prep

GMATはMBA.comというサイトから受験日を予約するのですが、このサイトで「GMAT Prep」という模擬試験が受けられます。

2回は無料で受けられ、購入すれば追加で別の模擬試験も受けられます。OGと同様にこちらも本番に問題内容が近く、また時間付きで受けられる為、本番を想定するのに良い練習になります。

試験数がそんなに多く無いので、受験直前まで受けない方が良いと思います。塾に通って、練習問題を沢山解いて、ある程度力がついてきた時の実力確認際に一回目を受けるのが良いでしょう。

尚、模擬試験だけでなく、SC、CR、RCだけの問題もあります。無料で練習出来ますし、追加購入すれば、もっと多くの問題で練習出来ます。

自分はSCとCRを追加購入しました。問題の難易度は極めて近い様に感じました。

MBA.comのHPはこちら

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