こんにちは!Taishiです。
この記事では、前回紹介した入学審査項目のそれぞれについて、もう少し深掘りしてお話をします。
入学審査ではどの項目も、どの大学であっても見られます。大学によって重要度の高低がある項目はありますが。とりわけ以前もお伝えした通り、留学において、GPA、TOEFL、SATが一番見られていると思います。
TOEFL、SATに関しては高得点を取る事が大事です。ただ、GPAは授業で良い成績を取ることだけではありません。GPAも含め、今回の記事ではTOEFLとSATのスコアを向上させる以外で合格率を上げる為には、どの項目があって、それぞれどう注力すべきかお伝えします。
TOEFLとSATで高得点を取るには地道な努力しかないと思います。出題範囲は、参考書でカバー出来るので、諦めずに頑張りましょう!
ちなみに、TOEFLとSATで高得点を目指す為の参考書については、前回の記事で紹介しています。以下となりますので、参考までにご確認下さい。
Table of Contents
出願書
出願書は各大学のHPからダウンロードして、見てもらえれば分かりますが、学校から指定されたフォームに記入していくだけのとてもシンプルなものです。
現住所や所属している高校とかを記載します。特段、対策も必要無いです。大学が指定した書式で記入して出したり、Common Applicationという採用している大学共通のフォーマットのものもあります。
Common Applicationは一度書いてしまえば、採用している大学は書き直す必要ないので、楽です。
高校のGPA
超重要です。高校在学中の全てのGPAが見られます。どこの大学も3.0以上は必要でしょう。
年度毎のGPAも見られています。高校時代のカウンセラーによると、毎年改善していく方が大学側から評価されるそうです。
自分も高校1年生からアメリカに留学して、初年度は散々なGPAでしたが、2年目以降から改善して、その点をエッセイでもアピールしました。なので、三年間全体で見られていた気がします。
高校2年生時の成績
あと、よく言われるのが、高校2年生の時のGPAが一番重要だと言われています。
アメリカではjunior yearと言われる年次ですが、この年は皆、目の色を変えて勉強します。日本の大学受験前の勉強をイメージして貰うと想像しやすいかと思います。
自分が取っているクラスでいい点を取ることもそうですが、授業の選択も考えながらやる必要があります。それはこの後触れるHonorsクラスとAPクラスの所で詳しく説明します。
余談ですが、この年にいい成績を残す為に、日本の中学を卒業後、あえて中学三年生をリピートする人も良くいます。高校2年生の時にいい成績を上げられる様に、英語力を上げる期間に充てる為です。
HonorsクラスとAPクラス
アメリカではFreshman(日本でいう中学3年生)から高校の扱いになります。以前紹介した以下の「アメリカの学校や食事」に関する記事では、優秀な学生は大学レベルの授業を取れるとお話ししました。ただ、単位を取得出来るだけじゃありません。
アメリカでは、通常のクラスの一つ上にHonorクラスというものが存在します。イメージとしては、特進クラスみたいなものでしょうか。
そして、更にその上にAPクラスがあり、一定の成績と修了後にテスト受けて、通過すると大学の授業を修了したとみなされ、単位が取得できます。
このHonorクラスとAPクラスですが、ただ授業や生徒の質が高いだけじゃないのです。なんと、通常のクラスより、高いGPAを取得する事が可能なのです。通常のクラスだとAは4ですが、Honorクラスだと4.5、APクラスだと何と5になります。
例えば、APクラスでB+を取る方が、通常のクラスのAよりもGPAが高くなるのです。
その為、Junior YearのGPAを上げる為に、この年にいかに多くのAPクラスを入れるかが一つの戦略となります。
APクラスを提供している数は学校によっても異なります。もしアメリカの高校を出て、アメリカの大学進学を目指す場合、この点については入学前に確認をしておきましょう。
あと、全員がHonorクラスやAPクラスを取れるわけではありません。自分の高校ではFreshmanの時に良い成績を上げて、先生から推薦をして貰う必要がありました。
ちなみにアメリカでは高校の時に授業をAPクラスで固めてしまい、大学入学後は自分のやりたい様に自由に生活をする人もいます。
以下が一例です。
・大学を早く卒業する
・大学の専攻を2つや3つに増やす
・一年間休学し、旅行やインターンシップ等、やりたい事に時間を使う
GPAも上がり、大学の単位も貰えるAPクラスは、一つあるかないかで大きな違いです。
アメリカの高校やインターナショナルスクールからアメリカの大学進学を目指す場合は、間違いなく取っておいた方が良いと思います。
TOEFL
TOEFLについては前回の記事で紹介した通り、超重要項目です。
自分の感覚となりますが、以下を参考までに記します。
79点以上100点未満: 全米中堅大学、州立大学
- 61点以上79点未満: 一部の四年制州立大学、二年制大学
- 79点以上100点未満: 全米中堅大学、州立大学
- 100点以上: IVY league所属大学、スタンフォード大学、全米10位から30位にランクされる大学
100点以上となるスコアは、アメリカの学部では殆どの学校で求められません。
ただ、79点以上は多くの大学が最低基準として設けています。79点越えを一つの目安として、目指すのが良いと思います。
ちなみに最低スコアさえ達成すれば、それ以上高い点数を取る必要はありません。あるのならばより良く、入学審査側からも加点の評価は貰えると思いますが。
課外活動実績
出願者の個性を確認する為に大学側は課外活動の実績を見ます。アメリカの名門大学ほど重視すると聞いた事があります。
課外活動とは、ボランティア、学校でのクラブ活動(運動系、文化系)、趣味とかを含みます。
自分の高校では、貧困に窮する人達へ家を作るボランティアをしたり、寄付金を募る活動をしたりする人達もいました。
どれかで特筆すべき活動をしていると、入学審査でプラスです。理由は前回の記事で説明した通り、ユニークな出願者になれるからです。例えば、自分が住んでいる州でフットボールの最優秀選手に選べれたとか。誰でも分かりやすく、他と違う事がわかる様な活動をしているといいです。
エッセイ
就職活動と似ていますが、何故この大学に志望していて、自分がいかに学校が求める人材かを伝える為にエッセイを提出します。
自分の思いを伝えるもので、大学側も重要視しています。自分の今までの人生経験や将来の目標などを書いて、大学への志望度を伝えます。
このエッセイが結構侮れないのです。自分の知り合いで、エッセイの内容が極めて秀逸で、GPA、統一試験のスコアは一般レベルだったにも関わらず、アメリカの名門大学に合格した例も聞いた事があります。
とても大事なので、誰かに添削して貰って、一緒に内容を推敲してもらうのをおすすめします。
統一テストのスコア (SAT&ACT)
こちらも前回の記事で書きましたが、名門大学の入学を希望する場合は必要です。US Newsのランキングで100位以内にランクされる大学に受験する場合は、提出しておいた方がいいでしょう。
TOEFLのスコアと相関関係があるかと思います。TOEFLで高いスコアを要求する大学は、SATとACTも同様だと考えていただいて問題ないです。
こちらも私の聞いた範囲とはなりますが、以下の通り、目安のスコアを記載します。
獲得必要なスコアの目安
- 1000点以上1100点未満: 一部の四年制州立大学、二年制大学
- 1100点以上1400点未満: 全米中堅大学、州立大学
- 1400点以上: IVY league所属大学、スタンフォード大学、全米10位から30位にランクされる大学
上記の通り、SATは最低でも合計1000点は必要です。SATの英語のパートは難しいので、対策しても高得点は中々望めないと思います。
ただ、数学のパートは日本の高校一年生レベルまでの問題が多く、比較的簡単です。このパートで満点を目指しましょう。
推薦状
提出が求められない学校もあります。全米100位以内なら提出が必要と思って準備した方が良いと思います。
大体、どの学校も2つ必要です。一つは高校の大学カウンセラー、もう一つは自分が授業を受けているクラスの先生にお願いします。
推薦状をお願いする先生選びは自分が良い成績を出している先生を選択する事をオススメします。その方が先生も推薦状を書きやすいし、アピールしやすいですしね。
面接
最後に面接ですが、こちらも必要ない学校が殆どです。私が通っていた大学も面接は必須ではなく、“もし望むのなら、面接を受けても可”という形でした。なので、結局しませんでした。
ただ、ハーバードやスタンフォード等の名門校に関しては必要です。自分は大学受験ではしませんでしたが、MBA受験の時は面接をしました。感覚としては就職試験と一緒で、自分の強み等の特徴を前面に出せば大丈夫だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。全ての入学審査項目について最大限努力するのは勿論ですが、人間は得手不得手があると思います。
Junior Year (高校2年生)が終わるまで全力で努力して、出願する時は自分の個性が光るように出願書類の準備をするのを強くお勧めします。
実際に入学許可を出すかは大学側が判断します。最終的に結果がどうなるかは本当に分からないので、諦めないで下さい。本当に本当です。
GPAとSATのスコアは申し分ないのに不合格。GPAとSATのスコアは大学入学者の最低基準をやっと満たしている程度なのに、エッセイと課外活動実績が面白いから合格。
上記の様な話は本当によくある話です。アメリカの大学進学を一度決めたら、どんな状況であっても一度出願してみて下さい。テストの点数だけで選ぶ世界ではないので、やってみる価値はありですよ!